sodiumイオン日記(もどき)[20020804]に一言(じゃないな...)。
>星新一氏が「タイムマシン物を2番目に書いた人は凄い。そのおかげでタイムマシン物と
>いうジャンルができた。」というようなことを言ってましたけど、H.G.ウェルズが「タイムマシン
>という設定」に対して著作権(のようなもの)を主張したら、このジャンルは潰れて
>しまっていたでしょう。これは「文化の発展」とは正反対の方向じゃないですか?
著作権保護法において"概念"は保護の対象ではない。"タイムマシン"という概念を利用
した著作物は法律上、著作権違反にはなりません。
"タイムマシン"に名前や人格(のようなもの)が設定され"キャラ"として成立した場合
(概念でない場合)には著作権保護の対象になります。
sodiumイオン日記(もどき)に一言(じゃないな...)。
>法律のHackって、全米レコード協会とか、全米映画協会とかあたりだとやってそうな雰囲気が
>感じられるんだけどな。DMCAなんてアメリカ国民のほとんどが望んでできたのか?正当な手続きを踏んで成立したケースを"Hack"とは言わないでしょう。DMCAが"拡大解釈が
可能である"という点で悪法なのは事実ですが...。米では著作権違反が蔓延していた面もある
ので何ともいいがたい、DMCAも著作権保持者サイドからの過剰防衛策によるモノだし...。
"文化の発展のためには著作権違反も可"という輩が増えると、日本でも著作権保護法が
DMCAなみに強化されることに...(最悪のケースではあるが...)。
元来、"法律の解釈"や"法律の作成・制定・改正"を"Hack"とは呼ばない...。
著作権保護法は"著作権を保護することによる文化の発展"を謳っています、
"著作権を侵害して発展する"モノを文化とは認めていません。
> 「"パロディ同人誌による文化の発展"というモノに法律の改正を行って保護するほどの価値がある
>とは思えない。」理由の説明としては全然不十分です。もし私を納得させようとしてるんだったらもっと
>理由を細かく説明してください。私は「デメリット」なるものを突然言われただけで納得できるほど
>利口じゃありませんので。
仮に"sodiumさんの主張"を認める方向で法律が改正されるとすると、商業ベースでの"盗作"や"盗用"
も取り締まれなくなります。これはあくまでも一例ですが、"本来の正統な文化の発展"を阻害する結果に
なってます。このような問題点をsodiumさんの主張は他にも孕んでいると思います。
著作権保護法がありとあらゆる著作物に適用されることも忘れないでください。
#「原著作者が許可してもいないのに、2次創作者(パロディ同人作家等)が勝手にキャラ等を
#"オープンソース・ライセンス"で公開されているようなものと解釈する」のはおかしい。
#"Hack"云々についてツッコミをいただきましたが、「貴方達、Hackの意味を拡大解釈しすぎですよ」としか
#返答のしようがありません。(本論ではないし...)
#sodiumさんの主張に"根拠がある"とでもいうんですか(笑)。私には"詭弁を弄している"ようにしか視えません
#が(to ここ)。言っておきますが"詭弁を弄している"人物と議論をする気は私にはありません。
#私は「sodiumさんの主張が詭弁なのではないか?」と伝えているだけです。
#ほとんどの人が"正統な主張だと誤解しえない"モノに対して反論を"根拠を伴った論証形式"で行おう
#とは思いません。
#個人で楽しむ範囲内でのコピーや模倣・借用は著作権法では容認されています、そこまで取り締まるのは
#無理だし、横暴。"商売や他人への公開"目的でのコピーや借用は著作権法違反。
アーティストの多くが"先達の模倣"から出発しているのは事実ですが、著作権を侵害していると
やはり問題になります。これを根拠に"模倣が文化である、模倣こそが文化に寄与する"と主張
するのはいきすぎ。